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(言葉はただの音)ミントブルーの透き通る目

最終更新: 6日前


小学校4年の桜が満開だったと記憶している。

ゴミ袋を自宅の数メートル先まで出しに行った時のこと

ゴミステーションのブロック塀の上に毛並みが薄紫の

フワフワした猫が気持ち良さそうに座っていた。

『いいな〜』 『気持ちよさそうだ。僕も猫になりたい気分だよ』 『学校なんか行きたくないぜ』 と思ったとたん・・・


ミントブルーの透き通るような目が僕を捉え、僕は一瞬立ちすくんだ。

そしてミントの香りにグルグルに包まれた。

太陽に干したての布団の中にいるとってもフカフカな気分になったんだ。

『なんだよ〜』 『レン!元気ないなあ〜』


その頃、僕は、学校へ行くのが嫌だった。

転校生だった僕はなかなか新しいクラスに馴染めなかった。


この日から僕と猫のミントとの対話が始まる。 そして僕をいつでも支えてくれる存在になっていた。


僕は高校3年生になっていた

私生活でも、勉強の面でも苦しんでいた。

僕を苦しめている自分以外の存在・・・

友達、親、先生・・・

そういった相手ではなく


もっと奥にある根源、最も偉大なる存在にこの思いを直接ぶつけたかった。

僕の心の奥底は悪意のある激しい混乱と歪曲と罵倒に満ちていた。

怒りを込めた問いの数々が並んだ。


疑いをかけられた

真実を言っても信用されない

明らかに矛盾している

明らかに理不尽だ

親だからといって正しいとは思えない

先生だからといって納得できない

仲が良かった友達

意味もなく急に無視され始めた

でもそれは相手にとって意味があるのだろう。

見下した言葉の数々

傷ついた心の悲しみ

怒鳴られた時の繰り返しの過去

思い出しては挫ける

相手を許せない感情が募り

何重にも積み重なる

重たい感情・・



笑顔?喜び?幸福? そんな感情を忘れてしまっている・・・

どうしたいんだ・・

これからどうすればいいのか

何をすればいいのか

何もかも、嫌いだ!

構わないでくれ!

何のために生きるのか・・・

教えてくれ!

どうして僕の人生はこんなにも苦しいのだろう

なぜこの親に生まれてきたのだろうか

どうして僕は友達関係が苦手なのだろうか

どうしていつまでたっても、うちは金に困り続けていなければならないのか


こんなにもがき続けていかなければいけないなんて、僕がいったい何をしたというのか?

ミントの香りが部屋の中に入ってきた。


『ずいぶん嘆いておるな・・今日は泣いておるのか?』

『本当に人間社会は大変だな。私も以前同じ経験をしたよ』

『地球で生きる人々は皆似たような体験をしている』


人同士が使う言葉って 最も非効率的なコミュニケーションの手段なんだ

レンと私は言葉を使わないでこうして感情だけで意思疎通ができるわけだ。

そして私とレンとはなんの疑いもなく心地よい存在だ。


しかし、人間同士の社会は言葉ありきだね。 そこに誤解が生じ、疑いが生まれ、争いが起こる。

どうしてか?

それは言葉の性質のためだ。言葉はただの音にすぎない。

感情、思考、経験の代用だ。シンボル、サイン、印でしかないのに・・・

あの時、あー言ったでしょ。こー言ったの覚えてるよね。責任とってよ! そんな意味で言ったんじゃないのに・・・ 言った言わないで、大喧嘩。

何日も口を聞かない、別れる、縁を切る、絶交・・


言葉はホンモノではない。真実ではないのだよ。

言葉は理解の助けになるしコミュニケーションの道具の一つである。

しかし混乱の原因になることが多い。


それは、思考すること、感じたことをそのままの形で表現できないからだ。

例えば、本当は愛しているのに、憎らしい言葉を発したり・・ね



A思考は無意識に人間が成長するにつれてB思考へと変換してしまうんだ。

素敵ね、すご〜い、おめでとう〜なんてね・・言葉が本心じゃない人がいる 心の根底では、悔しい、妬ましい、許せない、怒りの感情が渦巻いているのに

(これはA思考だよ) 本当の感情を隠すための道具にもなったりする。


こんなことが日常茶飯事なわけで、誤解や疑いが生じるのも当たり前だよね。

そんなことを俯瞰して読み取ることができるようになれば、

人間関係も少しは楽になると思うよ。

感情と思考と言葉が一致した時、最も心地よく行動できるんだよ。

それがズレてしまう時(AとBが一致しない時)は気持ち悪くなるんだ。

ひどい時は病気を引き寄せるほどつらくなる。 あの人があー言ったなんてことは、重要視しなくていいってことだよ。

疑われたことは悔しいけど、なんで疑われちゃうんだろ? って考えてみて・・・


信用してもらえない何か原因があるはずだよ。

自分の感情に耳を澄ますこと

自分の最高の考えに耳を澄ますこと

真実の正しく本当の答えだけに集中してごらん

心穏やかな最高の考えに耳を傾けることだよ


その自分自身の答えを誰も信じなくても、評価されなくても

相手からもらった言葉は100%じゃないんだ

言葉は真実の伝達手段として一番当てにならない

そのことは、心の奥のキミが一番よく知ってるじゃないか。


これから少しずつ、そこら辺を紐解いていこう。

ちょっと難しいかもしれないね。

でも大丈夫焦らなくていいんだよ。


じゃ今日は帰るよ。また来るよ。


今はまだ、解決はできないけど、何か手がかりが掴めそうな気がしてきた。

話せるだけで、心が平常心になるから不思議だ。

今日もホッとしたよ。

ありがとう

ミント

明日からちょっとは元気出た気がする。





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